ノーカントリー

ノーカントリー No Country for Old Men
監督 ジョエル・コーエンイーサン・コーエンコーエン兄弟
キャスト トミー・リー・ジョーンズ ハビエル・バルデム ジョシュ・ブローリン ウディ・ハレルソン ケリー・マクドナルド ギャレット・ディラハント テス・ハーパー
http://www.nocountry.jp/

公式見たらいきなりシガーのコイントスん時のセリフが流れてちょおビビった…殺される…!
とりあえずシャンテシネは上映前に『BOSSレインボーマウンテン「秋葉原」篇』を流すのはやめてくれませんか!!よりによって秋葉原篇は!モエ〜とか言っちゃう保安官は!かんべんしていただきたい!
本当は「スルース」が観たかったんだけど、シネスイッチのレディースデーが金曜日だとか言いやがってコノヤロー!変更じゃボケー!待っててジュードーーー!!ということで、この作品がアカデミー賞を受賞したことすら知らない身で急遽観に行きました。だからなのか、劇場はほとんど満員。これほどの客数で映画を観るのはなかなかに久しぶりです。でもアイターな客もほとんどいなくてよかった。なにしろ音楽がない。音楽がないから、状況に置いていかれないように、みんながじっとスクリーンを見つめる。もしそんな中でレジ袋ガサガサとかやられたらそいつは死刑だぜ。
アメリカ映画」はハリウッドに代表されるように「みんなが楽しめる映画」が多いと思うんだけど、私たち日本人が「映画は楽しめるけど、そんなに深くは理解できない要素」として、宗教、麻薬、戦争、先祖、人種・階級差別、なんてのもあると思うんです。この作品にはその中でも麻薬と戦争。この映画におけるひとつのファクターかもしれないけど、やっぱり根底にガッツリとあるわけです。特に戦争の方。すごく怖いし、息をするのを忘れるくらいおもしろかったけど、それは殺人、追跡部分においてであって、背景コミで理解ができたかと問われたら「できてない」んだろうなー、ってものすごく思った。ましてや生涯移動範囲が北は新潟、西は大阪までの私にとっては尚更。でも、「なんだかわからんけど深く残ったことがあった気がする」のも確かな映画でした。