三人吉三再び。

昨日「やっぱりもいっかい観たい!」と決心して、早起きしてコクーンへ。なにげに「当日券」は初体験。しかも着いたらまだシャッターは閉まっていて、開くのを待つ人たちが、えーっと…うん、わかりにくい感じに並んでいました。戸惑う…。お財布の関係で椅子席ではなくて立ち見希望だったので、とりあえず入れたらいい、というね。窓口では上手側を提示されましたが下手にしてもらって。十三郎とおとせちゃんの最後が上手寄りではけていくので見切れたらたまらんのだ!下手は下手で大詰のお坊とお嬢の登場シーンでお坊が見えないだろうなぁとも思ってギリギリまで悩んだんだけど。結局見えなかったよ(涙)前回は2階席で花道というか、1階席に横に走る通路が全然見えなかったし、舞台から距離があるからちょっと聞き取りにくい部分もあったけど、今回は距離的には前回の半分前に来たので役者の顔も声もよく見えました。もうね、それだけでもたまらん。なら金出せばいいじゃない!と言う声も聞こえますが、ちょっとそれは私の中の大蔵大臣に止められました。シクシク。
今日もやっぱりよかった。初歌舞伎の前回は歌舞伎独特の台詞回しに慣れる、という作業があったので、ストーリー共々頭の中で整理しながら観ていた部分もあったけど、それは一回観たことで前よりはクリアになってなんとなくだけど「わかって」観れたし。七五調の台詞回しが心地よくなってきました。十三さんとおとせちゃんが出会うシーンはキモいほどの笑顔全開で観てたと思います。ごめんなさいね!今回は十三さんもちゃんと観て。さりげなくおとせちゃんにリードされっぱなしの十三さん、伝吉さん殺害のあたりからだんだんしっかりしてきて、したと思ったら殺されちゃうんだけど。最後、和尚に裏で待つように言われて、初めて(そして最後となる)「…あにさん」て和尚に言うとこ良かったなぁ〜。そして大詰、最初に雪がドッカーン!と落ちるところで私の涙腺もドッカーンと崩壊→ダダ泣き&鳥肌しっぱなし。また行っちゃわないか自信が持てません。今回、なんだかお嬢にも釘付けでした。かわいいのねー29さん!カテコでも胸のあたりで両手でずっとバイバイしてて、キャア!ってなったw「月も朧に白魚の〜」とか超かっこいいのに!カテコと言えば笹野さんと勘太郎くんの雪合戦、そしてそれを見守るおとせちゃん。おとせちゃんは素に戻ってないw本当に充足感たっぷりのお芝居でござんした。